掃除機をかけ、シーツを洗い、空気を入れ替える。それでもハウスダストが気にならなくならない、という方がいます。
原因のひとつは、ハウスダストが空中を舞うことにあります。
寝具の対策が届くのは、寝具の中にあるものです。しかし、いったん空気中に舞い上がったものには届きません。掃除をしているのに手ごたえがないと感じる場合、対策の場所が合っていない可能性があります。
この記事では、ハウスダストがどこにあり、どこへ動くのかを整理します。そのうえで、寝具でできることと、寝具ではできないことを分けてお伝えします。
まず、医療機関に相談していただきたい場合
次のことが当てはまる場合は、寝具の話をする前に医療機関にご相談ください。
- 咳が長く続いている
- 息苦しさがある
- 朝起きたときのくしゃみや鼻づまりが毎日続いている
寝具で対応できる範囲を超えている可能性があります。 このサイトで判断できることではありません。
そのうえで、「気になるので減らしたい」という段階の方に向けて、以下をお伝えします。
ハウスダストとダニは、性質が違います
同じように語られることが多いのですが、扱い方が変わります。
ダニは寝具の中に留まり、熱に弱いという性質があります。 動く範囲が限られているので、寝具を対象にした対策が届きます。
ハウスダストは、布の繊維、紙の粉、フケ、髪の毛などが混ざった細かいごみです。 熱を当てても減りません。取り除くか、舞わせないかのどちらかになります。
そして軽いので、空気中に舞い上がります。 ここがダニとの決定的な違いです。
ダニ対策については別の記事で扱っています。ダニ対策の3つの手段と使い分け
「掃除してるのに」の理由
掃除機をかけた直後に、かえってくしゃみが出るという経験はないでしょうか。
掃除機は排気を出します。 床に積もっていたものが、その風で舞い上がることがあります。舞い上がったものは、しばらく空中を漂ってから、また落ちてきます。
つまり、掃除の順番と時間帯によっては、自分で舞い上がらせていることになります。
寝具についても同じです。布団を勢いよくたたけば、中のものが外に出ます。布団たたきは、ハウスダストを室内にまき散らす動作でもあります。
「何をするか」と同じくらい、「どの順番でするか」で結果が変わります。
順番は、舞い上がらせない、それから取る
ハウスダストを減らす手順は、次の順で考えます。
第一に、舞い上がらせない
- 布団をたたかない。 たたくと中のものが外に出ます
- 掃除機をかける前に、まず床に落ち着かせる。朝いちばんや、部屋に人が入っていない時間のあとが向いています
- 寝具を高密度に織った生地で覆う。中のものを外に出さない働きがあります
第二に、舞ったものを取る
- 掃除機で吸う。排気の弱いものや、フィルターの細かいものを選ぶと、吸ったものが出にくくなります
- 布団用の掃除機を使う。布団の表面を叩きながら吸う作りのものがあります
- 拭き掃除をする。 舞い上がらせずに取れる方法です
第三に、洗って落とす
- シーツやカバーを洗う。週に1回が目安といわれますが、公的な基準があるわけではありません
- 自宅で洗えない布団は、クリーニングに出す
この3つの順番を守ると、同じ道具でも取れる量が変わります。
寝具では止められないこと
正直にお伝えします。空気中に舞ったものは、寝具では止められません。
寝具の対策は、寝具の中にあるものと、寝具から出るものを扱います。部屋の空気を扱う道具ではありません。
空気に舞ったものを減らしたい場合は、換気や空気清浄機の話になります。しかし、このサイトでは空気清浄機を扱っていません。 寝具のサイトとして、扱う範囲を寝具に絞っているためです。
扱わないと決めたものを、別の製品で代用させるつもりもありません。 空気清浄機を検討される場合は、家電量販店や他の情報源をご覧ください。
そのうえで申し上げると、寝室は1日のうち長い時間を過ごす場所です。 寝具でできることをやったうえで空気を考えるほうが、順番として無理がありません。
3つの製品を比べます
以下の数値は、各メーカーが公式に公表している値です。2026年8月22日に確認しました。
この3製品はいずれも私自身が使ったものではありません。 公式の公表値を並べたものです。
まず、基本の情報です。
| 製品名 | 何をするものか | 何の製品か | 価格 |
|---|---|---|---|
| ミクロガード | 舞い上がらせない | 掛け布団カバー・シーツ類 | 15,400円(税込)掛け布団カバー シングル |
| ディーガード | 舞い上がらせない | シーツ類 | 公式に記載なし |
| レイコップ PRO3 | 舞ったものを取る | ふとんクリーナー | 32,200円(税込) |
つぎに、仕組みと手入れです。
| 製品名 | 仕組み | 洗えるか | 保証 |
|---|---|---|---|
| ミクロガード | 高密度生地で遮断 | 洗える。頻度は公式に記載なし | 公式に記載なし |
| ディーガード | 0.3デニールの超極細繊維を高密度に織る | 洗える。30回洗濯しても機能はそのまま | 5年以内に1回交換(手数料2,200円) |
| レイコップ PRO3 | たたきブラシで叩きながら吸う。4重フィルターで排気を抑える | ダストボックスは丸ごと水洗い可。HEPAフィルターは水洗い不可 | 公式に記載なし |
上の2つと、いちばん下は役割が違います。 ミクロガードとディーガードは布団を覆って中のものを外に出さないもの、レイコップは表面に出てきたものを吸い取るものです。覆ってから吸う、という順番になります。
ここから先は広告です。表と同じ並び順で、3製品の公式ページへの案内を並べます。価格や仕様は変更される場合がありますので、最新の内容は各公式ページで必ずご確認ください。
製品ごとの説明
ミクロガード
布団を覆って、中のものを外に出さない製品です。 帝人グループが作っており、掛け布団カバー、敷き布団カバー、ボックスシーツ、枕カバーがそろっています。仕組みは生地の織り方で、公式に「高密度生地で遮断します」と記載があります。薬剤を使わないため、洗っても仕組みが落ちません。洗えることも公式に書かれており、「洗濯可能な素材だから、お手入れもカンタン。速乾性もあり」とあります。布団の中から出てくるものを減らす、という意味で、順番の第一段階にあたります。
注意点は、値段です。 掛け布団カバーのシングルが15,400円(税込)です。そして洗濯の頻度の目安も、返品の仕組みも、保証の期間も公式に見つかりませんでした。 どのくらいの間隔で洗えばよいかは、自分で決めることになります。
ディーガード
同じく、布団を覆う製品です。 掛け布団シーツ、敷布団シーツ、枕シーツがあります。公式に「0.3デニールの超極細繊維を高密度に織り上げた生地」と記載があり、薬剤ではなく織り方によるものです。洗ったあとどうなるかが数字で書かれているのが、この製品の特徴です。 公式に「30回洗濯しても機能はそのまま」とあります。覆うものは洗って使い続けるので、洗濯に耐えるかどうかは判断の材料になります。 保証は「購入日から5年以内の場合、配送手数料2,200円/個のみで1回のみ交換可能」と公式にあります。
注意点は、公式ページに価格が書かれていないことです。 「20%OFFの特別価格」という記述はありますが、金額が表示されていません。運営会社名も公式ページに見当たりません。買う前に必ずご自身で確かめてください。
レイコップ PRO3
布団の表面に出てきたものを吸い取る製品です。 ふとんクリーナーで、床用の掃除機ではありません。公式は「ベッド、枕、ソファ、カーペット、ベビー用品、ペット用品」にも使えると記載しています。仕組みは、たたきブラシで叩きながら吸うというもので、公式に「たたきブラシ(115,000回/分)」「吸引力14,000Pa」と記載があります。排気については「4重フィルター構造搭載で排気もクリーン」「マイクロHEPAフィルター」とあります。 吸ったものを出しにくい作りは、舞い上がらせないという考え方に合っています。ダストボックスは丸ごと水洗いできます。本体は1.44kgです。
注意点は3つあります。 第一に、価格が32,200円(税込)です。ミクロガードの15,400円(税込)と比べると高くなっています。第二に、HEPAフィルターは水洗いできません。 洗えるのはダストボックスまでです。第三に、返品の条件が厳しいことです。 公式に「お客様都合のご返品は一切受け付けておりません」と明記されており、不良品や誤送の場合のみ商品到着後8日以内で、返送料は購入者の負担です。保証の期間は公式に見つかりませんでした。
クリーニングという選び方
自宅で洗えない布団を洗いたい場合は、クリーニングに出す方法があります。
製品を買うのとは性質が違います。 一度きりの費用で済み、置き場所も取りません。ただし繰り返すと費用がかさみます。
ここから先は広告です。布団を送って洗ってもらう役務の案内を置きます。価格や仕様は変更される場合がありますので、最新の内容は各公式ページで必ずご確認ください。
よくある質問
以下では、ハウスダストと寝具についてよくある質問に回答します。
Q ハウスダストとホコリは違うものですか
ホコリはハウスダストに含まれます。ハウスダストは、布の繊維、紙の粉、フケ、髪の毛などが混ざった細かいごみの総称です。目に見えるホコリより細かいものも含まれます。
Q 掃除しているのに気にならなくなりません
掃除の順番が原因かもしれません。掃除機の排気で舞い上がったものは、しばらく空中を漂ってから落ちてきます。先に落ち着かせてから吸うほうが、取れる量が増えます。 また、寝具の対策だけでは空気中のものに届きません。
Q 布団たたきは使ったほうがよいですか
たたくと中のものが外に出ます。 室内でたたけば、そのぶん部屋に広がります。吸い取る方向の道具のほうが向いています。
Q 布団を干せば減りますか
干すこと自体で減るわけではありません。干したあとに表面のものを取る手順とあわせると意味があります。 干してから取り込むときに勢いよくたたくと、かえって室内に広がります。
Q ダニ対策と同じことをすればよいですか
一部は重なりますが、順番が違います。 ダニは熱に弱いという性質があるので、熱を当ててから取り除きます。ハウスダストにはその性質がないので、舞い上がらせずに取ることが中心になります。
まとめ
- ハウスダストは、布の繊維や紙の粉などが混ざった細かいごみです。 取り除くか、舞わせないかです
- 順番は、舞い上がらせない、それから取る、そして洗って落とす
- 布団はたたかない。 たたくと中のものが室内に広がります
- 空気中に舞ったものは、寝具では止められません。 換気や空気清浄機の話になります
咳が長く続く場合や、息苦しさがある場合は、寝具の問題ではない可能性があります。医療機関にご相談ください。
迷ったらミクロガード
ここから先は広告です。 この記事の結論は「舞い上がらせない、それから取る」です。順番の第一段階にあたるのが、布団を覆うことです。 3つのうちミクロガードを挙げます。理由は3つあります。
- 価格が公式に示されています。 掛け布団カバーのシングルで15,400円(税込)です。ディーガードは公式ページに価格の記載がなく、買う前に金額を確かめられません
- 薬剤を使わない仕組みです。 「高密度生地で遮断します」と公式にあり、洗っても仕組みが落ちません。寝ている間ずっと顔の近くにあるものなので、薬剤を使わない点は選ぶ理由になります
- 掛け布団カバー、敷き布団カバー、ボックスシーツ、枕カバーがそろっており、覆う範囲を自分で決められます
ただし弱点もあります。洗濯の頻度の目安も、返品の仕組みも、保証の期間も公式に見つかりませんでした。 数字で条件を確かめたい方には物足りません。洗った後どうなるかが数字で示されているほうがよければ、「30回洗濯しても機能はそのまま」と公式にあるディーガードをご覧ください。
価格や仕様は変更される場合がありますので、最新の内容は各公式ページで必ずご確認ください。



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