寝つけない夜に、寝具を買い替える前にできることがあります。ここでは、寝る前の過ごし方としてよく挙げられるものを整理します。どれも道具の要らない、小さなことばかりです。
まず、これは寝具の担当ではありません
寝具が担当できるのは、温度と湿度、姿勢、感触の3つだけです。考えごとや、寝る前の過ごし方は、その外にあります。別の記事で詳しく書いています。寝つきが気になる人の寝具選び 温湿度と寝姿勢と素材
このページで扱うのは、その「外側」のほうです。どう働くかを言い切ることはできませんが、試すのに費用がかからないものを並べます。
呼吸をゆっくりにする
横になったまま、ゆっくり息を吸い、それより長く息を吐く。これを何回か繰り返す、という方法があります。
「何秒吸って何秒吐く」という数字を挙げている説明もありますが、出典をたどれるものが見つかりませんでした。ここでは数字を決めず、「吸うより吐くほうを長く」という程度にとどめます。息を止めるのがつらいと感じたら、無理をしないでください。
体の力を抜いていく
頭のほうから足の先まで、体の各部分に順番に意識を向けていき、力が入っているところを見つけたら抜く、という方法があります。ボディスキャンと呼ばれることがあります。
手順は難しくありません。静かで暗いところで、横になるか座る。数分間、呼吸に意識を向ける。そのあと、頭、顔、首、肩、腕、背中、腰、脚、足先と順に見ていく。痛みや違和感があれば、それを打ち消そうとせず、そこに気づくだけにします。
時間の目安を挙げている説明もありますが、これも出典をたどれませんでした。数分でやめても構いません。なお、静かに自分の内側に意識を向けることで、かえって落ち着かなくなる方もいます。つらいと感じたらすぐにやめてください。
香りと、飲みものと、読みもの
寝る前の時間を、静かなものに切り替えるための手立てです。
- 香り ラベンダーやカモミールの香りが落ち着くと言われることがあります。好みがはっきり分かれるものなので、まず自分が心地よいと感じるかどうかで選んでください。
- 温かい飲みもの カフェインの入っていないものを、寝る少し前に。飲みすぎると夜中に起きることになるので、量はほどほどに。
- 読みもの 画面から離れる時間をつくる、という意味があります。続きが気になる本だと逆に目が冴えるので、そこは選び方次第です。
- 軽く体を伸ばす 激しく動かすのではなく、固まったところをほぐす程度に。
香りのものを試す場合は、こうした専門店で選ぶ方法もあります。
まとめ
ここに挙げたものは、どれも「これをすれば眠れる」というものではありません。合う合わないがはっきり分かれるので、いくつか試して、自分に残るものだけを続けるのがよいでしょう。
ストレスや日中の眠気については、別の記事で詳しく書いています。ストレスと眠り 日中の眠気や朝のつらさ
寝つけない状態が数週間以上続いている場合は、寝る前の過ごし方の話では収まりません。気になることが続くときは、医療機関にご相談ください。



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