結論からお伝えします。腰が気になる方がマットレスを選ぶときに見るのは、値段でもブランドでもなく、自分の体重と体型に合った硬さです。
ただしその前に、確かめておきたいことがあります。マットレスを買い替えずに済む場合があるからです。
この記事では、買い替える前に確かめる3つのことを先にお伝えし、そのうえで選び方の基準と、実際に選べる3製品を比べます。
買い替える前に確かめる3つのこと
1 いま使っているマットレスがへたっていないか
確かめ方は簡単です。マットレスの上に何も乗せず、真横から見ます。他の場所と見比べて、腰が当たる位置だけが明らかに低くなっていれば、その部分がへたっています。
分かりにくければ、腰の位置と足元の位置に定規を立てて高さを比べると判断しやすくなります。
へたりは毎日少しずつ進むため、使っている本人は気づきにくいものです。数年使っているなら、まずへたりを確かめてみましょう。
私の場合は筋トレをしているぶんお尻が張っていて、腰まわりが若干沈みます。体型によって沈み方が変わるので、へたりと体型による沈み込みは、見分けにくいことがあります。 判断に迷うなら、体重の軽い方に同じ場所で寝てもらって沈み方を見比べると分かりやすくなります。
2 敷き方が合っているか
薄いマットレスを床に直接敷いている場合、体重を支えきれずに床の硬さが伝わっている可能性があります。
厚みの目安を数字で示すサイトもありますが、製品によって支える力は違います。 確認したいのは厚みそのものではなく、そのマットレスがメーカーによって「床に直接敷いてよい」と明記されているかです。書かれていなければ、床置きは想定されていません。
薄いものを重ねて厚みを稼ぐのは避けたほうがよいでしょう。境目で沈み方が変わり、かえって寝姿勢が崩れます。
私はすのこの上に敷いています。床に直接敷いていたころと比べて、カビが生えなくなりました。 マットレスの下に空気が通るかどうかは、寝心地とは別に、寝具を長く使ううえで大きな違いになります。
3 枕の高さが合っているか
腰の話をしているのに枕の話をするのは奇妙に思えるかもしれませんが、枕が高すぎると背中から腰にかけて反った姿勢になります。
仰向けで寝たとき、あごが引けて二重あごのようになっていれば、枕が高いサインです。
ここで1つ、私自身の経験をお伝えします。私は身長が高いほうですが、低い枕のほうが合います。 身長が高いから高い枕、という思い込みで選ぶと外します。枕の高さは、身長ではなく首から肩にかけての形で決まります。
この3つを確かめてもしっくりこないなら、マットレス本体を見直す段階に入ります。
腰で選ぶときの基準は3つだけ
基準1 体重と体型に合った硬さ
硬ければよいというものではありません。体重によって、合う硬さは変わります。
- 体重が軽い方が硬いマットレスを使うと、体が沈まず、肩とお尻だけで支える形になります。腰が浮いて反ります
- 体重が重い方が柔らかいマットレスを使うと、腰が深く沈み、背骨のカーブが崩れます
体重だけでなく、体型でも変わります。 お尻や肩まわりに厚みがある方は、その部分が先に沈みます。同じ体重でも、痩せ型と筋肉質では沈み方が違います。
自分に合っているかどうかは、その場で確かめられます。仰向けに寝て、腰とマットレスの間に手のひらを差し込んでみましょう。
- すっと入って、少し余裕がある → 合っています
- 入らない → 柔らかすぎます。腰が沈んでいます
- 手首まで簡単に入る → 硬すぎます。腰が浮いています
基準2 寝返りのしやすさ
眠っている間、人は何度も寝返りを打ちます。寝返りは、体の同じ場所に圧力がかかり続けるのを避けるための動きです。
寝返りがしにくいマットレスでは、同じ姿勢が長く続きます。
柔らかく沈み込むマットレスは、体が埋まって寝返りに力が要ります。逆に反発があるものは、少ない力で体の向きを変えられます。
基準3 素材と、下に敷くもの
素材には大きく次の種類があります。
- 高反発ウレタン 反発があり寝返りしやすい素材です。通気性は製品によります
- 低反発ウレタン 体の形に沿います。寝返りには力が要ります
- 高反発ファイバー 洗えるものが多く、通気性に優れます。薄いものが多く、床置きに向かないことがあります
- ポケットコイル バネが1つずつ独立しています。体に沿いやすく、隣の人の動きが伝わりにくい作りです
- ボンネルコイル バネがつながっており、面で支えます。硬めの寝心地です
そして下に何を敷くかも同じくらい大切です。 すのこやベッドフレームのように下から空気が通る作りにしておくと、湿気がこもりにくくなります。床に直接敷くなら、こまめに立てて乾かす必要があります。
3製品の比較
なお、この3製品はいずれも私自身が使ったものではありません。数値は各メーカーが公式に公表している値を並べたものです。私が実際に使って確かめたのは、この記事の前半に書いた自分のマットレスと枕についてだけです。
下の表の数値は、すべて各メーカーの公式ページに書かれている値です。2026年8月17日に確認しました。公式に書かれていない項目は「公式に記載なし」としています。推測では埋めていません。価格はいずれもシングルサイズです。
まず、基本の情報です。
| 製品名 | 価格 | 厚み | 素材 |
|---|---|---|---|
| モットン | 39,800円(税込)希望小売価格59,800円(税込) | 10cm | 高反発ウレタン |
| NELL マットレス | 79,900円(税込) | 21cm | ポケットコイル |
| フィットミー プレミアムタイプ | 90,600円〜158,800円(税込・送料込。サイズによる) | 19cm | ファインレボ |
つぎに、自分に合うかを試せる条件です。マットレス選びでは、試せる条件のほうが大切になります。
| 製品名 | 硬さの表記 | 床に直接敷けるか | 返品できる期間 |
|---|---|---|---|
| モットン | 140N・170N・280N の3つから選べる | 直接敷いてよいと明記 | 到着から90日経過後の2週間 |
| NELL マットレス | 公式に記載なし | 直置きは推奨しないと明記 | 120日間 |
| フィットミー プレミアムタイプ | 購入後に変更できる。段階の数は公式サイト間で記載に幅あり | 公式に記載なし | 到着から31日以上120日以内 |
「床に直接敷けるか」は、3製品で答えが分かれました。 この記事は敷き方の話から入っているので、床置きの可否がいちばん判断の役に立ちます。素材のくわしい中身と、どんな方に向くかは、このあとの製品ごとの解説にまとめました。
硬さを自分で合わせられるか、で並べ替える
この記事で選び方の軸にしているのは「体重と体型に合った硬さ」です。その軸だけで並べ直すと、3製品は3段階に分かれます。
- 買ったあとでも変えられる フィットミー プレミアムタイプ。購入後に硬さを変更できます。ただし段階の数は公式サイトの間で記載に幅があり、各段階の数値も公表されていません
- 買うときに選べる モットン。140N、170N、280Nの3つから選びます。数値がはっきりしており、体重の目安と突き合わせられます
- 数値が分からない NELL マットレス。硬さの表記が公式にありません。そのぶん返品できる期間が長く、実際に寝て確かめられます
参照した公式ページです。
- モットン 高反発マットレス モットン、モットンジャパン公式サイト
- NELL マットレス NELL マットレス 商品ページ。厚み21cmと、直置きを推奨していないという記述の2つは商品ページには載っておらず、同じ公式サイト内の解説ページによるものです
- フィットミー プレミアムタイプ フェリシアーク公式サイト。硬さを変更できるという記述は広告主カヴァースの商品ページによるものです
3製品の公式ページ
ここから先は広告です。比較表と同じ順に、3製品の公式ページへの案内を並べます。価格や在庫は変わりますので、最新の内容は各公式ページで必ずご確認ください。
製品ごとの解説
モットン
素材はウレタンフォーム、カバーはポリエステル100%です。硬さを140N、170N、280Nの3つから選べます。公式は目安として、45kg以下にソフト、46kgから80kgにレギュラー、81kg以上にハードを挙げています。体重で合う硬さが変わるという、この記事の基準1にそのまま対応できる製品は、3製品のうちモットンだけです。畳やフローリングに直接敷いてよいと公式に明記されており、ベッドフレームが無くても使えます。
注意点もはっきりしています。返金を申し込めるのは、到着から90日が経ったあとの2週間だけです。早い段階で合わないと感じても、その時点では申し込めません。硬さの交換は1回のみで、配送手数料が1個あたり4,500円かかります。保証期間は公式に記載がありません。
NELL マットレス
返品できる期間が120日間で、フィットミーと並んでいちばん長くなっています。しかも到着直後から申し込めます。 待ち期間が無いのは3製品でNELLだけです。10年間の耐久保証があり、3cm以上のへたりが出れば保証期間中は無料で交換されます。厚みは21cm、ポケットコイルで腰から背中を硬めにしたつくりです。
注意点は3つあります。硬さの選択肢が公式に示されておらず、体重に合わせて選べません。公式が床への直置きを推奨しておらず、ベッドフレームが別に要ります。そして寝心地以外の理由、たとえばサイズ違いでは返品できないと明記されています。なお厚みと直置きの記述は、商品ページではなく公式サイトの解説ページにあります。
フィットミー プレミアムタイプ
素材はファインレボです。3製品の中で唯一、買ったあとに硬さを変えられます。 体重が変わっても買い直さずに合わせ直せます。ダブル以上なら左右を別々の硬さにできるので、体格の違う二人で使う場合にも向いています。厚みは19cm、返品は到着から31日以上120日以内、保証は10年です。
注意点もあります。変更できる段階の数が、公式サイトの間で食い違っています。 カヴァースの商品ページでは4通り、フェリシアークの商品ページでは2種類とされています。各段階のニュートン値も公表されていません。硬さを数字で確かめたい方は、購入前にメーカーへ問い合わせるとよいでしょう。価格も3製品でいちばん高くなっています。床に直接敷いてよいかも公式に書かれていません。到着後30日間は返品できません。
3製品を並べて分かったこと
- 床に直接敷いてよいと公式が明記しているのはモットンだけです。NELLは推奨していないと明記しており、ベッドフレームが別に要ります。フィットミーは公式に記載がありません
- 返品できる期間はNELLとフィットミーの120日間が長くなっています。ただし待ち方が違います。モットンは90日が経つまで申し込めず、フィットミーは30日を過ぎてからです。NELLだけが最初から申し込めます
- 価格と、合わなかったときの逃げ道の広さは一致しません。表示価格がいちばん低いのはモットンの39,800円、いちばん高いのはフィットミーで90,600円からですが、返品の条件は価格の順になっていません
よくある質問
以下では、腰とマットレスについてよくある質問に回答します。
Q 腰に良いマットレスは硬めですか
硬めがよいと言い切ることはできません。大切なのは、硬さが自分に合っているかどうかです。体重が軽い方が硬いものを使うと、体が沈まず腰が浮いて反った姿勢になります。逆に体重が重い方が柔らかいものを使うと、腰が深く沈みます。硬いか柔らかいかではなく、自分の体重と体型に対して合っているかで見ます。
Q マットレスは硬めと柔らかめ、どっちがいいですか
どちらが上ということはありません。仰向けに寝て、腰とマットレスの間に手のひらを差し込んでみましょう。すっと入って少し余裕があれば合っています。入らなければ柔らかすぎ、手首まで簡単に入るなら硬すぎです。この確かめ方は、店頭でも家でもできます。
Q マットレスの硬さはどのくらいが適正ですか
数字ひとつで決まるものではありませんが、目安を出しているメーカーはあります。たとえばモットンは公式に、45kg以下にソフト(140N)、46kgから80kgにレギュラー(170N)、81kg以上にハード(280N)を挙げています。あくまでそのメーカーの目安であり、他社の製品にそのまま当てはまるわけではありません。
Q 硬さのニュートン(N)は、体重に対してどう見ればよいですか
ニュートンはウレタンの硬さを表す数字で、大きいほど硬くなります。ただし同じニュートンでも製品によって寝心地は違います。厚みや層の作りが違うためです。数字は絞り込みの入口として使い、最後は実際に寝て、腰に手のひらが入るかどうかで確かめるのが確実です。なお、コイルを使ったマットレスにはニュートンの表記が無いことが多くなっています。
Q 自分に合う硬さは、どうやって確かめられますか
いちばん簡単なのは、前述の手のひらの確認です。それに加えて、朝起きたときに腰のあたりが張っているか、寝返りを打つのに力が要ると感じるかを見ます。なお、腰の痛みが続く場合やしびれをともなう場合は、寝具の問題ではない可能性があります。医療機関にご相談ください。
まとめ
- 買い替える前に、へたり、敷き方、枕の高さを確かめます
- 選ぶときは体重と体型に合った硬さ、寝返りのしやすさ、素材と下に敷くものを確認します
- 仰向けで腰に手のひらが入るかどうかが、いちばん簡単な目安です
腰の痛みが続く場合や、しびれをともなう場合は、寝具の問題ではない可能性があります。医療機関にご相談ください。
迷ったらモットン
ここから先は広告です。 この記事の結論は「体重と体型に合った硬さ」です。硬さを自分で選べるかどうかで見ると、3製品のうちモットンが最も条件に合っています。理由は4つあります。
- 硬さを140N、170N、280Nの3段階から数値で選べます。体重の目安も公式に示されています
- 3製品の中で価格がいちばん低くなっています
- 畳やフローリングに直接敷いてよいと公式に明記されています。ベッドフレームが要りません
- 90日使ったうえで返金を申し込めます
ただし返金を申し込めるのは90日が経ったあとの2週間だけで、それ以外の期間は申し込めません。硬さの交換は1回のみで、配送手数料が1個あたり4,500円かかります。この条件を承知したうえで選ぶことが大切です。
なお、モットンには1,000円分のクーポンコードがあります。購入時の申し込みフォームに「mottonpso」と入力すると割引が適用されます。有効期限はありません。



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